通称『森の廃洋館』
ネットで見つけて心惹かれ、絶対に行こうと決めた。
名称 | 森の廃洋館 |
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危険度 |
とりあえずこの場所について分かっていたのは某県の森の中という事だけ。
詳しい場所は何日かかけて特定した。
車を飛ばして廃洋館のあるという山の下まで来たのはいいが、そこからどう山に入ればいいのか分からない。ここまで来て諦めるしかないのか…。
周辺をうろうろしてやっとで山の中に入ることができた。
この山には野犬がいるから危険という情報も見たが、とくに野犬に出会う事も鳴き声を聞くこともなく無事にたどり着いた。
草木でできたトンネルをくぐり、夢にまで見た廃洋館着。
分かってはいたがウェルカム物件で一安心。
ちなみに玄関は和仕様だが、建物の横側は洋風に作られている。
玄関に入るとまずは目の前に鶴の襖と掛け軸。
玄関の靴箱には革靴と下駄が。
小さな子供も居たみたいだ。
洋館の持ち主の寝室だろうか。
ベッドの頭側にこの館ではない、家の写真が飾られていた。何の意味があって飾っているのだろうか。
▼謎の家
進んで行くと第一の洋室発見。
真っ赤なカーテンが西洋を感じさせる。
相当古そうな型のテレビが2台横並びで置いてある。1970年代くらいの物だろうか。
洋室を後にし、キッチンへと向かう。
リビングには高級そうな食器がたくさん残されていた。
箱に入った高級スプーン。
なぜか食器棚の上には分厚い本がたくさん。
キッチンの下の棚にはサラダ油や白だしなどの調味料がたくさん残されていた。
上のは電子レンジ?どうやって使うんだろう。
2005年9月のカレンダー。
この洋館は2001年まで使用されていたという情報を見たが、2005年まで使われていたのだろうか。
奥に進むと物が散乱した部屋発見。
金庫を開ける某テレビ番組でここにある金庫が放送されたことにより、知る人ぞ知るこの館の場所が特定され有名になったらしい。
▼金庫
1階だけでも何部屋もあるこの洋館だが、廊下は床が抜けており通れない箇所が多く入れない部屋もあった。
謎の部屋。『有宏化学』?
物が溢れかえった机が。この部屋は何に使用されていたのか。有宏化学とは何なのだろうか。
この廃洋館は和洋折衷の廃洋館とも呼ばれ、洋室だけでなく和室もある館なのである。
経年劣化により破れまくった障子。
階段を上がって2階に行く。
2つ目の寝室発見。この部屋は3畳くらいと比較的狭く、ベッドと座椅子しか置いてなかった。
そしてついにここが心惹かれた洋室。
私はこの部屋を見たいが為にわざわざここまで来たのである。
中に入ると机も椅子もバラバラで、ネットで見つけたあの部屋は本当にここなのか?と思うほど全てが変わっていた。うーん。残念。誰かが移動させたのだろう。
椅子や絨毯は西洋感が溢れすばらしいが、机と椅子の配置が違うだけでこれほど感動が無くなってしまうのか。
もっと早めに来るべきだった。
しかし夢にまでみた廃洋館。実際にこの目で見れてよかった。
そんな気持ちで私は『森の廃洋館』を後にしたのである。