2017年8月訪問
随分前になりますが、東京にある目黒寄生虫博物館に行ってきました。
ぜひコロナが落ち着いたら皆さんも行ってみてくださいね!
寄生虫やホルマリン漬けの生物がでてきます。苦手な方は注意してください。
目黒寄生虫館とは
目黒寄生虫館は「寄生虫」を専門に扱う研究博物館です。
寄生虫とは
寄生虫とは、人や動物の表面や体内に寄生して宿主を利用して生きる(栄養素を奪ったり)生物のことをいいます。
寄生される人や動物を宿主といい、寄生虫は宿主なしでは生きていくことができません。
アクセス
JR東日本・東急・東京メトロ・都営地下鉄 目黒駅から徒歩12分
入館料
無料ですが、任意で寄付を募っています。(1階展示室の脇に募金箱があります)
コロナの影響で来館者の減少により、館内寄付金やミュージアムショップ売上が大幅に減収しているとのこと。ぜひ寄付をお願いいたします。
1階「寄生虫の多様性」
6階建てのビルの1.2階が標本・関連資料の展示スペースとなっています。
他の階は研究室、文献室、標本庫等の為一般の方は入ることができません。
小さな博物館ですが、約300点のホルマリン漬け寄生虫標本が飾られています。
ここは魚の寄生虫コーナーです。
この映像のあるフタゴムシとはコイ、フナなどコイ科の淡水魚を宿主として生きる寄生虫です。
人間には寄生しないそうです。
人の寄生虫コーナー。
こんなに沢山の寄生虫がもし自分の体にいたらと思うと気持ち悪いですね。
皆さんおなじみの蟯虫(ぎょうちゅう)。
カメの目に寄生したウミエラビル(吸血性の寄生虫)の標本
ヒト回虫とは虫卵に汚染された野菜などを介して経口感染します。
ヒト回虫に感染すると、糞便が多くの卵に汚染されます。そのため畑の肥料として糞便を使用していた時期の日本では、回虫症はとてもありふれた国民病のひとつだったそうです。
2階「人体に関わる寄生虫」
寄生虫館の目玉の8.8mのサナダムシ虫
当館初代館長が40代の男性から回収した本物のサナダムシです。
8.8mのサナダムシと同じ長さのヒモが横にあり、体感することができます。
もし体内からサナダムシがでてきたら焦らずに内科・消化器内科を受診しましょう!
千切れても放置すると残った部分がどんどん成長するらしいですよ…
昭和33年から小学3年生以下を対処に行われていた蟯虫検査。
2015年を最後に廃止されたそうです。
寄生虫は私たちの身近に潜んでいます。
1.食肉の生食はしない。
2.食事前や魚・肉・野菜などをさわった後などは、手洗いする。
3.調理器具は使用後よく洗浄・消毒をする。
4.わき水などの生水を飲まない。
などが挙げられます。衛生状況が悪い海外などの場所では特に気をつけましょう。
寄生虫症の正確な診断、治療が可能な医療機関は多くはないらしく、寄生虫の生態はまだまだ未知な事が多いそうです。
デートスポットとしても人気らしい目黒寄生虫館。
ぜひ珍スポット好きな彼女がいる方には、おすすめしたいスポットです。
まとめ
寄生虫といえば『ひぐらしのなく頃に』を思い出しますね。
こんな気持ち悪い寄生虫に脳を寄生されたら雛見沢症候群でいう異常行動や妄想も、もしかして現実で起こりうるのかも?と思いました。
もし小学生に戻って夏休みの自由研究をするなら、寄生虫について調べて寄生虫博士になるのも面白くて、悪くないなあと思いました。
寄生虫館情報
名称 | 目黒寄生虫館 |
TEL | 03‐3716‐1264(音声案内) |
住所 | 東京都目黒区下目黒4‐1‐1 |
営業日 | 休館日:毎週月曜日・火曜日/年末年始 |
開館時間 | 午前10時~午後5時 |
アクセス | 目黒駅(西口)から徒歩約12分 |
入館料 | 無料(寄付にご協力ください) |