2021年5月訪問
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皆さんが仕事や学校で疲れた体を癒すために行く銭湯…
心惜しくも閉館した銭湯にあった、数々の珍しい備品が展示されている資料館が愛知県にあるということで、さっそくやってきました!
あいち銭湯資料館とは
生活様式の変化により入浴客数の減少や設備の老朽化、後継者問題などにより廃業する銭湯が増えています。廃業する銭湯は解体され、備品などは廃棄され姿を消していきます。日本の伝統的入浴文化の「銭湯」の温かみや懐かしさを多くの方に感じてもらうべく、さらに銭湯を後世に伝えるために開館したのが「あいち銭湯資料館」です。(あいち銭湯資料館資料より)
その珍しい銭湯資料館は、愛知県公衆浴場組合の事務所の2階にあります。
なんと入場無料!事務所に声をかけた方がいいのかな?と思いきや、ご自由にご見学くださいとのこと。お盆、年末年始、土日祝日はお休みのようです。
まず扉を開けるとそこには下駄箱が。この下駄箱は愛知県海部郡にあった橋本湯という銭湯で50年間使用されていた下駄箱だそうです。スケスケ具合がレトロ~!
2階に上がると、20畳程のスペースに銭湯の珍しい備品がたくさん!一気に昭和の時代にタイムスリップしたかのような気分になり、懐かしい気分に浸れます。これこそエモいという言葉がぴったりなのではないでしょうか。
▲番台
番台とは銭湯入口にある入浴料を払ったり見張りをしたりする高い台のことです。今ではあまり見られなくなってしまいましたが…。いつかこの番台に座ってみたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
愛知県にある激渋銭湯に訪れた際、番台のおじちゃんが寝ていて常連らしいおばちゃんがお金を番台に置いて勝手に入っている光景を目にしました。この銭湯は昔からこの地域の住民に親しまれているんだなあと感じ、なんだかほんわかした気分になりました。
見たことのないシャンプーや整髪料が!それにしても値段が安い。明曲クリームなんて高級化粧料なのに50円!!明曲クリームとはシェービングクリームらしく、ロングセラー商品らしいですが今でも販売されているのかな?
▲ケロリン桶
銭湯でよく見るケロリン桶。見たことない人はほぼいないのではないでしょうか。白色の大きい桶が「関東型」、黄色の小さい桶が「関西型」。愛知県は関西型がほとんどだそうです。そういえば見たことあるのは黄色い桶ばかりだったような気がします。
▲電気浴器
電気風呂に電気を流す機器。こんなもので電気風呂に電気を流していたのか!!とびっくりしました。電気風呂ってどんな機械で電気を流しているのかな?なんで思った事も考えた事もありませんでしたが、まさかこんな機械で電気を流しているとは…。
▲風呂椅子
今の主流の風呂椅子といえばプラスチックで真ん中に穴が空いているものですよね。時代の流れによってどんどん銭湯の備品も変わってきているようですね。
▲オカマドライヤーとマッサージ機
女性脱衣所に置かれているオカマドライヤー。サザエさんでしか見たことないオカマドライヤーですが、現在でもこのオカマドライヤーしか稼働していない銭湯もまだまだあるようです。
このドライヤーは上に髪の毛がひっぱられてくるくる回って乾かすそうですが、乾いた後の髪の毛はどうなるのか…。心配もありますが勇気がでたら一度は試してみましょう。
昭和54年頃は大人一人160円で入浴できていたようです。なぜか洗髪は別料金をとっていたみたいですね。昔は洗髪と入浴で別料金というのは普通だったのでしょうか。今でも400円~500円の低料金で銭湯に入れているというのに、160円とは破格ですね。
廊下には今まで閉業した愛知県の銭湯の写真が飾られています。激渋銭湯がたくさん!今残っている銭湯もこのご時世でいつ閉業してしまうかもわかりません。まだまだ残る激渋銭湯に閉業してしまう前に足を運んでみたいものです。
刈谷市にあった2011年閉業した刈谷浴場。実は少し前に訪れたことがありました。カワイイ見た目の銭湯の廃墟があるということで、近くに寄った際に外観だけですが訪れた銭湯がこの刈谷浴場でした。
(▼2020年12月撮影)
温泉マークと刈谷浴場という文字が塗りつぶされています。
モザイクタイルがなんともいい味を出している唯一の刈谷にあった銭湯でしたが、残念ながら惜しくも閉業となってしまいました。
一階事務所にて、銭湯グッズが売られています。ぜひ銭湯マニアの方は手に入れましょう!
あいち銭湯資料館にてあいち銭湯マップを手に入れ、激渋銭湯巡りを楽しむ休日もなかなかいいものではないでしょうか。昭和生まれも平成生まれも懐かしいあの日にタイムスリップしたような気になれる「あいち銭湯資料館」にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
あいち銭湯資料館情報
名称 | あいち銭湯資料館 |
住所 | 愛知県名古屋市中区千代田三丁目9番14号 |
アクセス | 鶴舞駅から徒歩約5分 |
休館日/営業時間 | 土日祝・年末年始・お盆/10時~16時 |
入館料 | 無料 |